米株は続伸だが為替の上値が限られた一日

アジア時間は東京市場が建国記念日で休場ということもあり、株式、為替市場共に動意に乏しい展開が継続し欧州時間入りとなった。欧州株がギャップアップで寄付く前、一部の通貨で再びクロス円の売りが強まりAUDJPYで昨日の安値84.76を示現した。

8日のMPC後の記者会見でBOEカーニー総裁が、「限定的ながら幾分か早く、今後大きく引き締めを急ぐ必要」を強調したことから注目が集まった昨日のBOEブリハ委員の講演。ここで「EU離脱の不透明感が世界景気の回復と賃金上昇の継続で相殺された場合、BOEは一段の利上げの実施」に対し極めて前向きな見解を表明した。

GBPUSDが買われ昨日の高値1.3874を示現、以降この水準を何度か試すが抜けることなくNY時間に1.38割れまでの反落となった。その後NY時間にマカファティ委員よりほぼ同様の発言があったが、GBPUSDが値を戻すことはなかった。

米株は前日比プラスで寄付くが、取引開始後程なくして上げ幅を全て失いマイナス圏に沈んだ。クロス円が売られEURJPYで昨日の安値133.90、GBPJPYでも同149.67を示現した(以降は株価の回復に伴いクロス円も底入れし反発)。

欧州株は3日ぶり反発、米株3指数は大きく続伸、ダウは+1.70%、原油先物7日ぶり反発59.29、金も反発1326

一日では、主要通貨の騰落は対USDで上昇通貨ではその幅の大きい順にNOK、AUD、EUR、DKK、SEK、JPY、GBPと続き、一方で下落通貨でも同様にCAD、CHF、NZDと続いた。

トランプ政権は昨日、予算編成方針や財政見通しを示した予算教書を議会に提出した。国防費を増額し、公約である10年で1.5兆ドルの減税を実施したことで2028年の財政収支の黒字化を断念した。

このなかで2019会計年度(2018年10月から2019年9月)以降の10年での財政赤字の総額を7.95兆ドルに達すると見込んだ。こちらは昨年5月の予算教書では3.15兆ドルと見込んでいただけに財政の悪化が顕在化してきた。

この試算は高めの経済成長率が継続することを前提にしており、甘さを指摘する声が多い。この赤字増加分の大半が米国債の発行によるものとみられ、(景気の回復を見込まなくても)先行き需給の悪化⇒米国債安⇒金利高という構図は想定しやすい。

トランプ減税の明の部分を株価の上昇というカタチで先取りしてきただけに、今後は負の局面を受け入れる時期に差し掛かってきたのかもしれない。依然株式市場の変動幅は上下共に大きく、混乱収拾には程遠い。為替市場も再び上値は重いと判断出来そうだ。

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